2016年12月1日木曜日

サンタクロースのプレゼントを待つ子どもたちと、私の作戦

早いもので、もう12月。クリスマスが近づいてきました。我が家は、クリスマスにサンタクロースからプレゼントが来るので、親の私たちもこの時期は準備に余念がありません。

以前、ネットでプレゼントを注文したらお店に在庫がなく、違う商品に変えてくれない?と連絡がきたり、ある時は宅急便が隣の家に届いてしまい、隣の人が持ってきてくれたものの、子どもに搬入を見られないかとハラハラしたり、大きいプレゼントを日中私1人で隠し場所を確保するのに一苦労したり、いつもドキドキしながら準備します。毎年クリスマスの朝に子どもがプレゼントを開けるまで、親の方がむしろ楽しんでいるかもしれません。

今年も子どもたちはサンタクロースに手紙を書きました。手紙を書くのも楽しい時間です。






今のところ、サンタクロースがプレゼントを持って来ていると思っている子どもたち、この子たちもいつかは説明が必要になるでしょうし、大きくなったらプレゼントをあげる側になってほしいものです。どう説明してあげたらいいのでしょうか。

サンタクロースのことについて、こんな記事を書きました。

ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」
いつまでサンタクロースを信じている? 子どもの夢を大切にする「卒業」の仕方

サンタクロースはたくさんの子どもたちにプレゼントを配るのが大変だから、大きくなった子は小さい子に譲ってあげて、という説明の仕方を教えてもらいました。私もこの「卒業」方法を実践しようと心に決めたのですが、記事の中にあるように子どもたちの同意は得られませんでした。来年以降もこの作戦を継続するつもりです。

サンタクロースは、プレゼントをもらう側にもあげる側にも、夢があります。我が家は今年も準備万端です。


野口由美子

2016年11月25日金曜日

子どもの貧困 全国集会開催へ バッシングを乗り越え、子どもたちの声を伝えたい

公益財団法人あすのばは、子どもの貧困対策のさらなる進展のために、124日(日)、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、全国集会を開催します。

前回のあすのば全国集会のようす1
(出典:子どもの貧困対策センターあすのばフェイスブックページ


前回のあすのば全国集会のようす2
(出典:子どもの貧困対策センターあすのばフェイスブックページ


あすのばは、子どもが「センター」(真ん中)であるべきという考えのもと、子ども自身の声を大切にしながら活動しています。この全国集会では、学生たちが中心となって、当事者である子どもたちの声を直接伝えようと準備を進めています。学生理事として活動している佐藤寛太さん(名城大学4年)に、その内容について聞きました。

集会の準備を進める佐藤さん(中央)たち
(出典:子どもの貧困対策に子どもの声を!第2回あすのば全国集会フェイスブックページ

当事者の高校生、大学生が登壇し、自らの経験を語ります

「相対的貧困は見えにくく、外からはわかりにくいものです。当事者が自ら声を上げることもなかなかできないと思います。ちょうど夏に、テレビで報道された貧困の高校生に対するバッシングがあり、貧困世帯の子ども自身が声を上げることは今まで以上に難しくなりました。それでも勇気を出して登壇する彼らの声は、貴重だと思います。」

貧困にある子どもの日常生活の「困りごと」を伝えます

「日常生活の中で子どもが感じる困難から見えてくる問題があるのではないか、と思っています。全国集会の前日に「子ども委員会」を開き、当事者の高校生、大学生が気楽に話し合う場を設けます。そこで共有された思いや困難を全国集会で報告する予定です。どんな内容になるかは当日までわかりません。たとえば、僕自身の経験なのですが、高校生の時、パソコンを使う宿題が出たのですが、家にパソコンがなくて困ったことがあります。些細なことかもしれないのですが、子どもたちが日常生活の本音を拾い上げることができるのは僕たちだと思っています。」

給付型奨学金について学生によるディスカッションを行います

「給付型奨学金については今とても注目されているトピックです。今の奨学金制度について、卒業後の返済が苦しいということを問題にすると、「返さなくてはならないことはわかっていたはずだから、借りた方が悪い」というような批判もあります。しかし、借りる高校生に対してきちんと説明されていたかというと、必ずしもそうではないのではないか、と疑問が残ります。学生が自分の経験をベースに、奨学金制度の問題点や解決策について話を深めていきたいです。」

佐藤さん(左端)と共に当日ディスカッションに参加する学生たち
(出典:子どもの貧困対策に子どもの声を!第2回あすのば全国集会フェイスブックページ

佐藤さん自身も3歳の時に父を亡くし、現在は奨学金を利用して大学に進学しています。忙しい学生生活の合間を縫って、全国集会の準備に取り組んでいます。子どもが置き去りにならないために、大人である私たちが彼らの声に耳を傾けることが大切ではないでしょうか。

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参加者募集中です。是非会場に来てみてください。
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野口由美子

2016年11月10日木曜日

今の時代にこそ、おすすめ。子どもに人気の本「ファーブル昆虫記」

読書の秋ですね。うちでは最近、上の子がファーブル昆虫記に夢中です。毎晩パパと一緒に読んでいます。

ファーブル昆虫記、懐かしいと思いませんか。私も小学生の時に読みました。私が子どもの時は青少年向きに翻訳されたものが中心で、当時の私には少し難しく、面白いけれど読みにくいと思いながら読んでいました。今はもっと翻訳の種類が増えたようで、小学校低学年向けのやさしいものもあります。

試行錯誤しながら虫たちの生態を探っていく話は、特に虫が好きでなかった私にも面白かったです。「なぜだろう」という素朴な疑問や、虫たちの生きる知恵に心から感動し、その素晴らしさを伝える語り口は、子どもが素直に楽しめるようです。


今の時代にこそ読んでもらいたい

今、ファーブル昆虫記を読んでみると、別の発見があります。

子どもが大好きなタマコロガシ(フンコロガシ)の話にこんなくだりがありました。
あるとき、わたしは、タマコロガシにして書かれた本を、よんでみました。そこには、こう、かいてありました。
「タマコロガシのたまのなかには、たまごがはいっています。タマコロガシは、ウマのふんのたまのなかに、自分のたまごをうみつけて、それを、ころころ、ころがしていくのです。」

ファーブルはその本を読んだ感想をこう述べています。
なかなか、おもしろいはなしです。でも、なんだか、へんですね。こんちゅうのたまごというものは、とても、やわらかいのです。ふんのたまのなかに、うみつけて、ごろごろ、ころがしたら、きずがついて、しんでしまうでしょう。
こんちゅうのおかあさんは、そんな、むちゃなことは、しないはずです。

そして、ファーブルは続けます。
ひとつ、ほんとうかどうか、しらべてみましょう。わたしは、タマコロガシが、ころがしているたまを、とりあげて、ひとつひとつ、こわしてみました。・・・
たまごは、ひとつも、はいっていませんでした。
おもったとおりです。あの本にかいていることは、しんようできません。きっと、(たぶん、そうだろう。)くらいで、いいかげんに、かいたのでしょう。

パパと一緒にこの話を読んでいた上の子は、なんとなく聞き流している様子だったみたいです。本を中断して、パパが質問しました。
「インターネットに書いてあることは全部本当だと思う?何でも信じるの?」
「うん、だって本当だもん。」
「でも、ほら。本に書いてあったことが嘘だったんだって。本やインターネットで読んだものも、本当じゃないことがあるんだよ。」
しかし、そうおもっただけなら、さっきの本をかいた人と、おなじです。じぶんの目で、ちゃんと、みとどけなくてはなりません。

「ユーチューブで見たものだって本当じゃないかもしれないんだよ。噓を言うつもりがなくても間違えてしまうことだってあるしね。」
最近ユーチューブの話ばかりの子どものことを少し心配していました。

「どうしたらいいの?」
「ファーブルみたいに自分で確かめてみることが大切じゃない?もしできなくても、別の人がなんて言っているか調べてみるとか。そういうことを考えなくちゃ。」

ファーブル昆虫記の中には、本に書いてあることや他の人が信じていることをそのまま信用せず、ファーブルが自ら確かめる場面が幾度となく出てきます。

子どもたちはインターネットなどいろいろなところから得た情報をそのまま信じてしまうようです(大人である私も、情報に振り回されていることがあるのでは、とはっとしますが)。情報を何でも鵜呑みにしていいのか、一緒に考えるきっかけになりました。


ファーブルの家まで行ってきました!

すっかりファーブル昆虫記が気に入った私たち家族は、この秋にファーブルの家まで行ってきました。

マルセイユから秋ののどかな南フランスをドライブし、セリニャンという小さな村にたどり着きました。その村にファーブルが晩年過ごした家があります。ファーブル昆虫記の大部分はここで書かれたそうです。


ファーブルの家の入口。




ファーブルの家。記念館になっていて、収集した標本などが展示されています。


 ファーブルが昆虫観察をした庭をずっと散策していました。木や草花がたくさん植えられていますが、家のお庭の割には、手入れが行き届いている様子ではなく、いわゆるガーデニングから程遠い感じがしました。でもその方が、昆虫たちも暮らしやすいだろうし、植物ものびのびしているようにさえ見えます。ゆったりとした時間が流れていました。


庭の一角にタマコロガシの像がありました。


子どもたちもずっと庭を歩き回っていました。


ファーブルの本が、子どもの心にも残るものであったらいいな、と思います。


引用: 「新版ファーブルこんちゅう記1 タマコロガシものがたり」 小林清之介・作 横内襄・絵 (小峰書店)


野口由美子

2016年11月3日木曜日

ハロウィン翌日のゴミ問題(オランダ編)

日本でも、最近ハロウィンのイベントがたくさん増えたようですね。私が今住んでいるオランダも、日本と同じように、ハロウィンの習慣がない国です。近所の家に突然行って「トリック・オア・トリート!」なんてやりません。

アムステルダムの一角だけがハロウィン一色

ただ、アムステルダムの南エリアの一角だけ、ハロウィン当日は仮装をした人々であふれかえっています。私も初めて見た時は、何が起きているのかびっくりしましたが、個人が企画してやっているイベントだと聞いてさらに驚きました。

そこは、あるアメリカ人家族が中心となってボランティアの運営でハロウィンが開催されています。アメリカで盛大なハロウィンをオランダでもやろう、と、毎年メールと口コミで参加者を募り、南エリアでキャンディーを配る家を募集します。参加者は、子ども毎に参加費を払い、キャンディーの費用を賄います。当日は、決められた時間から、キャンディーをもらえる家が記された地図を見ながら、家々を回ります。




年々規模が大きくなり、今年は100件以上の家でキャンディーが配られていました。私の子どもたちは1時間半かけて歩き回り、獲得したお菓子は40個以上、子どもたちにとっては毎年楽しみなイベントです。

翌日、主催者から届いたメール

次の日になって、主催者から、参加者宛てにメールが届きました。ハロウィンイベントのエリアにお菓子の紙くずが散乱して、道が汚くなったため、ゴミ拾いを呼び掛けるものでした。
今年は過去最高の参加者があり、キャンディーを配るボランティアも地元のオランダ人がたくさん加わってくれたのに、ハロウィンが終わった後、街がこんなに汚くなってしまったら、どう思いますか?もうハロウィンに参加したくないと思われても仕方ないのでは?
子どもにとっていい機会になるだろう、と私は早速子どもを連れて、歩道のゴミ拾いをしました。



お菓子集めには熱心だった子どもも、ゴミ拾いはせいぜい10分で
「まだやらなくちゃダメ?ハロウィンはたくさん来ていたのに、みんなやっていないじゃん。」
とハロウィンの勢いは全くありません。
「ハロウィンをやって、こんなに道が汚くなったら住んでいる人たちは嫌でしょ。こんなだったら、来年からハロウィンできなくなるかもしれないよ。」
とりあえず、協力要請のあった50メートルの歩道のゴミを拾いました。子どもにわかってもらうには、実際にゴミ拾いをするのが効果的だったようです。



ゴミ問題はどこでも深刻?

あとで、今年参加した子のお母さん何人かとこのことを話してみたのですが、ゴミ拾いに積極的な人は少ない印象でした。多分来年からは翌日のゴミ拾いもハロウィンと一緒に最初から計画されて、ボランティアの募集があるのかな、と思いました。日本だったら、ゴミは自分で持ち帰ること!と呼びかけそうなものですが、そういう考えはあまりないようです。

日本でも渋谷などでハロウィン翌日に散乱していたゴミが問題になったと聞きました。アムステルダムよりも渋谷の方が規模も大きいので、そのまま比べられないのですが、来年のハロウィンはどちらの街がきれいか、見てみたい気がします。


野口由美子


2016年10月26日水曜日

母乳育児に失敗、で気が付いたこと

出産自体、人生を変えるような大きな出来事なのですが、その後も次から次へと新しい体験が待っています。母乳育児はその中でも特別重要な体験だと思います。

ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」に、母乳育児についての記事を掲載していただきました。ご覧いただけるとうれしいです。

私の母乳育児失敗談に、助産師さんから思わぬ一言

タイトルにある通り、私の母乳育児は上手くいきませんでした。上の子は2ヶ月で断念、下の子は最初からミルクと混合でした。母乳育児が素晴らしいのは確かなことで、私は子どもに申し訳ないような思いがありました。

でも、今、冷静に当時のことを思い出すと、私の母乳育児に対する思いは、もはや「信仰」の域でこだわり過ぎていたように思います。ブログやウェブマガジン(私もそういうところで情報発信している身ですが)、掲示板、本や雑誌も。今はたくさんの情報にあふれていて、信じるに値する「これが正解」な情報にいつも囲まれています。

そういう「信仰」が育児のハードルをどんどん上げてしまっているような気がします。
「どうすべきか」は言えるのに、
「あなたはどうしたいの?」
という質問には答えられなくなっていました。情報が簡単に手に入るのは便利なようで、実は情報に振り回されて、私は不自由になっていたかもしれないな、と思いました。

今は時々、自分に聞いてみるようにしています。
「私自身はどうしたいの?」


野口由美子

2016年10月18日火曜日

赤ちゃんの夜泣き、海外では放置する?本当に聞いてみた

子育てというのは、文化的なものなので、場所が変われば、そのスタイルは違います。文化に優劣をつけられないように、子育てのやり方もどの国のものがいい、と一概に言うことはできないです。どの国も、今の親の世代による新しいやり方があったり、いろいろな流行りや考え方のバリエーションもあったりします。いろいろな子育てがある、ということを知るのは興味深いです。

そんな私の興味もあって、赤ちゃんの夜泣きをテーマに、私の周囲で聞いた話をまとめて記事を書きました。ご覧いただけるとうれしいです。

ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」
海外では赤ちゃんの夜泣きは放置、じゃなかった!?意外と違った夜泣き対策の王道

赤ちゃんの夜泣きを放置する、というやり方がフランスなどヨーロッパの国では主流らしい、という話を昔聞いたことがあります。そんなことできるのかな、心配にならないのかな、と、私はちょっと疑問だったのですが、ヨーロッパのいろいろな国の人の話を聞いてみて、ヨーロッパの人も、そんなに簡単に泣く赤ちゃんを放置できるわけではない、と思いました(もし、私がフランスに行って同じ質問をしたら、放置が主流!と言われてしまう可能性は残っていますが)。

赤ちゃんがかわいくてしょうがないと抱き上げる様子や、泣いてばかりの赤ちゃんを何とかなだめようとする様子など、どの国の人も同じに見えます。子育ての文化的な違いばかりに目が行きがちですが、同じところもたくさんあります。子育て中の親というのは、みんな同志なのだと思います。


野口由美子

2016年10月15日土曜日

子どもの貧困対策、計画策定は都道府県の「努力義務」。さらなる地域格差を生むか

子どもの貧困対策法(「子どもの貧困対策の推進に関する法律」)の成立から3年が経ち、子どもの貧困問題がテレビ、新聞やネットで話題になることも増え、こども食堂といった草の根の活動も広がっているようにも見えます。その一方で、子どもの貧困問題について実感がない、という声も聞かれます。

「子どもの貧困対策法が成立した時、都道府県の対策計画策定が「努力義務」であったことに危機感を持っていたんです。」

子どもの貧困対策センター「公益財団法人あすのば」事務局長を務める村尾政樹さんは、そのような危機感からずっと地方自治体の対応を注視していました。そして、共同研究プロジェクト(首都大学東京子ども・若者貧困研究センターと日本大学、公益財団法人あすのばによる、子どもの貧困対策「見える化」プロジェクト)のメンバーとして参画し、全国的な調査を実施、2016年8月には、「都道府県の子どもの貧困対策事業調査2016」として結果が公表されました。


なぜ調査が必要だったのか

今回の調査に先駆けて、2015年に、子どもの貧困対策について各都道府県の計画策定状況を把握する調査が実施されました。計画策定済みの自治体は多く、まだ策定ができていない自治体も計画策定の予定あり、という回答がほとんどでした。子どもの貧困対策法に定められた「努力義務」はある程度果たされているようでした。

しかし、肝心の中身はかなりのばらつきがあった、と村尾さんは説明します。独自に具体的な計画を策定している自治体がある一方で、大綱(2014年に閣議決定された「子どもの貧困対策に関する大綱」)を「コピペ」しただけのような計画も見られました。

「やる気のある自治体では取り組みが進む一方で、手探り状態のまま進展がない自治体も出てくる可能性がありました。このままでは地域ごとの対策に格差ができてしまう。それならば、都道府県の取り組みを「見える化」して、他の自治体が参考にできるような良い取り組み(グッド・プラクティス)を情報として提供できたらいいのではないかと考えました。そういう目的で都道府県が実施する子どもの貧困対策事業を調査したのです。」

子どもの貧困対策グッド・プラクティスとは
震災の影響で回答が不可能であった熊本県を除き、すべての都道府県から調査の回答を得ることができ、さらに独自に新しい試みも行われていることが明らかになりました。調査結果から、特に独創的で先進的と考えられた15の事業は「グッド・プラクティス」として報告書の中で紹介されています。


(出典:都道府県の子どもの貧困対策事業調査2016
報告書)


調査から見えた、すべての自治体に必要な取り組み

さまざまなグッド・プラクティスがある中、今最も重要な取り組みは何か、村尾さんに尋ねました。

「「先ずは子どもに一番近い地域で子どもの貧困について理解してもらわなければいけない」ということがいつも大切だと考えています。」

実態に基づいた対策を行うために、まずは声を聞く仕組みを作ること。これはどの都道府県にも必要な取り組みである、というのが村尾さんの指摘です。

たとえば、グッド・プラクティスに選ばれている長野県の「子どもの声アンケート」や神奈川県の「かながわ子どもの貧困対策会議・子ども部会」などのように、子ども自身や、子どもに寄り添う団体や支援者の声を直接政策に反映させていく仕組みをすでに作っている自治体があります。貧困の実態を把握することは難しい場合も多く、「声を聞く」仕組み作りはどの自治体にとっても参考になるのではないでしょうか。


地域格差を生まないために

都道府県による取り組みは始まったばかりで、政策の効果を評価することまだできません。しかし、調査や分析を継続していく中で、より良い事業を特定していくことができるではないかと考えられます。そのような良い事業については、法律改正や国の大綱見直しを通して各都道府県の必須事業として義務化されることが、プロジェクトの一つの目標です。

次のプロジェクトでは、市町村を対象に、子どもの貧困対策に関する調査を行う予定です。調査分析を積み重ねて、地域格差ではなく、各地域に根差した子どもの貧困対策を後押ししたい。調査にはそのような「想い」も込められています。

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子どもの貧困対策センター公益財団法人あすのば ウェブサイト

毎月500円から継続寄付「あすのば応援団」メンバー募集中

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参考:都道府県の子どもの貧困対策事業調査2016報告書(2016年8月)
    子どもの貧困対策計画の策定状況に関する調査結果(2015年12月8日)



野口由美子