2017年12月7日木曜日

ゲームを子どもに買う? 買わない? どちらも難しい選択で

「本当はDS欲しいけど、ママがダメって言っているからゲームはもらえないよね。」

我が家の雰囲気はいつの間にかそんな感じ。小学生くらいになると息子もやっぱりゲーム機が欲しいようで、誕生日、クリスマスのたびにゲーム機が候補に挙がってくるようになりました。

親は与えたくないゲーム、でも


実際に息子の友だちで、ニンテンドーDSXboxなどのゲーム機を持っている子は半分いるかいないか、という印象(友だちは、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダなどヨーロッパ各国の子とインド、日本のアジア勢)。持っている子の親に話を聞くと、大抵、

「ゲームをする時間を決めてやっているけれど、守るのが難しいのよね。」

良く思っていないよう。持っていない子の親は、

「ゲーム機なんて必要なし。時間のムダ。」

と完全否定(ゲーム専用機がなくても、タブレットやスマートフォンにゲームを入れているようで、完全にゲームなし、の家庭は、私の周りにいませんでしたが)。ゲーム機を持っていてもいなくても、時間管理が難しいというのが親目線での意見のようです。私もそう思っていました。

とはいえ、私だってファミコン世代。自分も小学生の頃テレビゲームをして楽しかった記憶があり、このままゲーム不要派急先鋒の立場のままでいいのか、内心迷っていました。

そこで、プログラミングなどの「教育効果」が高く、優れた内容のものならいいだろう、といろいろ探して子どもとやってみてきました。どれも質は高いし、教育的といっても、学校の宿題のような「ゲームの体裁だけれどこれって単なる勉強だよね」という感じがないので、面白いです。

家族で楽しくテレビゲーム?


その時のことについては、過去の記事に。


息子も喜んでいましたが、学校でもプログラミングの授業があるし(イギリスの小学校のカリキュラムではプログラミングがすでに必修なのですね)、授業でやっているから、もうたくさん、という気持ちになってしまったのか、しばらくするとあまりやらなくなりました。息子に言われたのは

「ぼくはこういうのじゃなくて、マリオとかやりたいんだよ。」

ちょっと違う意見をもらいました


20代の友人にこの話をした時のことです。私よりも若い世代だから、子どもの親世代とは違う意見が聞けるかも、とちょっと期待もありました。

「ゲームも寛容政策がいいんじゃないかな、と。子どもの時に厳しく禁止してしまうと、大きくなった時の反動が怖いかも。大学生くらいになってから、今まで全然ゲームやらせてもらえなかった人がゲームにはまってしまう方が大変だよ。」

私はそういうことを考えたことなかったのですが、そう言われてみるとよくわかるような気がしました。身の回りでも似たような事例が頭をよぎります。

「ほら、オランダに麻薬とか売春とか寛容政策があるように、厳しく禁止するだけがいいというわけでもないかなって。」

私は政策転換をしました。

ゲーム機を買う前からのルール作り


時間管理が難しいのは大人がよくわかっていても、子どもはよくわかっていない。ならば、そのことを子どもが理解して、自分でできるようになったら、ゲーム機を解禁してもいいのでは。テレビの視聴時間で試してみるのはどうだろう。

夫にも相談した上で、まず、テレビを観る時間のルールを明確化しました。

・平日30分、週末1時間
・パパやママに言われなくても、時間は自分で管理すること
・食事やお風呂の時間など、パパやママがやめるように言ったら、やめること

この約束を半年間守れたら、という条件で次の誕生日にゲーム機をあげるという提案をしました。

「いつもテレビ(特に我が家の場合はYouTube)をダラダラ観たがるでしょ。ゲームはテレビよりも「もっとやりたい」と思ってしまう。そういうふうにできているの。ゲームばかりで他のことができなくなると困るから、パパとママはゲーム機を買うのは良くないんじゃないかと思っている。テレビで時間を守れるようになったら、ゲームも約束守れるだろうって、パパもママもあなたを信じてゲームを渡せるよ。」

息子に趣旨を理解してもらおうと説明しました。息子はわかったようでしたが、思いがけないことを言い出しました。

「それならぼく毎日テレビは20分でいい。」

私は内心、自らハードル上げてどうする??と心配になりましたが、

「あとさ、映画は長いじゃん。それも途中までしか観ちゃダメなの?」

「じゃあ、お休みの日に家族みんなで映画を観るのはカウントしない、でいいよ。」

交渉に応じることにしました。

やっとゲーム機を手に入れ、めでたしめでたし?


息子は本当に、真剣でした。半年間約束を守り続け、次の誕生日プレゼントにゲーム機を手に入れました。時間制限の約束、ちょっと厳しすぎたかもしれませんが、自分で

「今日はゲームをやってから、宿題する。それでも大丈夫、時間あるから。」

時間をどう使うか考えるようになりましたし、友達にも

「ぼくの家ではゲームは30分で終わりなんだ。」

家のルールに従うように頼めるようになりました。どこの家庭でも無制限にゲームで遊ぶことはできないということなのか、友だちの中にもゲームに固執する子はいませんでした。

テレビゲームは悪、というほどのことでもないのかも。子どもなりに計画性ができたり、時間の使い方にメリハリがついたり、むしろ良かったと思いました。

ただ、やはり時間管理は息子にとって簡単なことではなかったです。子どもが自分で時計を読めるだけでなく(夕食の時間になってもゲームを続けられては困りますし)、10分や30分という時間がどれくらいの長さなのか理解していないと時間管理がさらに難しくなるので(時間の長さがわかっていないと、毎回「もっとやりたい!」とせがまれてしまいそうな気がします)、ちゃんとわかるのを待った方がいいかな、というのが実感です。

とはいえ、我が家もこれで一件落着、となったわけでもないのです。テレビゲームにまつわる後日談はまだまだあります。今回は長くなってしまったのでまた別の記事で。


野口由美子

2017年11月27日月曜日

子どもが好きなハッピーセット。海外のマクドナルドと格差あり


これはマクドナルドの写真ではありませんが、今回はハッピーセットのお話です。


家族旅行でスイスを移動していた時のこと。車からマクドナルドの看板を見つけた子どもたちが、

「マクドナルドに行きたい!」

と言い出しました。

スイスはヨーロッパの中でも一際物価が高く、食事をする場所に困ることも多い我が家。

「時間もないし、たまにはいいか。」

と気軽な気持ちでマクドナルドに立ち寄ることにしました。

「やったー、ハッピーセットがいい!」

ところがマクドナルドに入ってみてびっくりしてしまいました。ハッピーミール(ハッピーセット)が800円もするのです。お昼時の店内、満席の混雑ではないものの、それなりに人は入っていて、他の子どもたちは平然と800円のハッピーセットを食べています。

その時は仕方なくハッピーセットを注文しましたが、物価が高いといってもマクドナルドまでこんなに違うのかと、他の国のハッピーセットを比べてみたくなりました。

スイス

価格 
7.20スイスフラン(818円)

内容(各メニューの選択肢)
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット
・サイド フレンチフライ、キャロットスティック
・飲み物 ミネラルウォーター、オレンジジュース、りんごジュース、炭酸飲料
・デザート りんごムース、洋ナシ

おもちゃ
背中の矢を取り外し、弓につけて打つことができます。
よく飛ぶように作りがしっかりしていて、息子は今でも大切にしています。

オランダ

価格
3.95ユーロ(523円)

内容
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット、マックフィッシュ
・サイド フレンチフライ、ミニトマト
・飲み物 ミネラルウォーター、有機スキムミルク、フレッシュオレンジジュース、スムージー(イチゴとバナナ)、りんごジュース、炭酸飲料
・デザート ミニトマト、カットフルーツ(りんご)、ヨーグルト

おもちゃ
スマーフの映画とのタイアップ。味気ないスマーフの家と人形。
動かす面白味もなく、子どもなりに遊ぶことも難しい!?

日本

価格 
460円〜500円(メインによって異なる)

内容
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット、プチパンケーキ
・サイド フレンチフライ、スイートコーン
・飲み物 野菜ジュース、ミルク、オレンジジュース、りんごジュース、お茶、ぶどうジュース、マックシェイク、炭酸飲料

おもちゃ
ポケモンのイーブイの人形。床の上で動かすと耳が動きますが、それほど楽しくないそうです。
だいぶ昔の物ですが、最近の日本のハッピーセットはもっと安っぽくなったような。

値段が違うだけでなく、実は内容も違っていました。やはりスイスはただ単に高い価格設定になっているだけではなく、質の違いも感じました。食事の内容は充実していますし(私にはハンバーガーの味の違いがわからないのですが、スイスのマックチキン単品692円は、マックとは思えない(?)美味しさでした)、おまけのおもちゃだって、スイスが一番品質がよかったです。

私は、

「日本のハッピーセットのおもちゃが一番子どもに喜ばれるのでは。」

と思っていたのですが、私の子どもたちは日本のおもちゃはあまり面白くないようで、しばらくすると

「もういらないや。」

と飽きてしまいました(ポケモンなどアニメのタイアップは魅力的なようで、欲しがるわりには、という感じです)。

個人的には、オランダのハッピーセットは生の野菜や果物の選択肢が多いのに驚きました。ファーストフードは体に悪い、というネガティブなイメージを少しでも払拭しようという試みが子どもメニューからは伝わってきますね。

物価も違うし、税制も違う。外食産業という外部環境も全く異なる。子どもの食に対する考え方もそれぞれ。ハッピーセットの背後にあるいろいろな要因に思いを馳せながらも、やっぱり今の日本は安すぎるのではないか、と改めて思ってしまいましたが、どうでしょうか。

安い!というのも考えものかもしれません。


(外貨の円換算は、2017年11月24日のレートで計算しています。1スイスフラン=113.6円
1ユーロ=132.5円)


野口由美子







2017年11月15日水曜日

サンタさんへ。クリスマス前に「ありがとう」

サンタさんから子どもへのクリスマスプレゼント、ご家庭ではありますか。我が家は、子どもがサンタさんへの手紙を書き、クリスマスの朝にはクリスマスツリーの下にサンタさんからのプレゼントが届きます。

サンタさんはいつまで来る?


私自身も子ども時代、小学校3年生までずっとサンタさんに手紙を書いていて、クリスマスの朝起きるとプレゼントがありました。サンタさんからのカードがついていて、その筆跡は母のものだったし、プレゼントの包装紙は近所のおもちゃ屋さんの名前が入っていました。当時の私は妙に大人ぶっていた子どもでしたが、そういう「証拠」にはあえて目をつぶり、サンタさんがいるって考えるのは楽しいな、と思っていました。なので、当時幼稚園生だった妹が

「サンタさんってパパとママなんだって!友達から聞いた!」

と家で言い出した時は本当にがっかりしました。せっかく大切にしていた魔法が解けてしまったようで、「なんでそういうつまらないことを言うんだ!!」と内心妹を恨んだものです。

そんな経験があったので、自分の子どものサンタクロースを大事にしたい、という気持ちがありました。

サンタさんは楽しい、でも


子どもたちが小さいうちは、夜にクリスマスのプレゼントをそっと置く瞬間が楽しくて、親になるとこんな楽しみがあったのか、と喜んでいましたが、だんだん子どもが大きくなるにつれて、本人たちがどう考えているのか、気になり始めました。

上の子はまだまだ幼い部分もあって、まだ信じているようだし、周りの子たちとサンタクロースの話をすることも少ないようです。まだ大丈夫かな、と様子を伺っていた、息子7歳の頃、私の友人から

サンタさんの卒業方法

を聞きました。子どもがサンタさんを信じているうちに、正体が気になり出す前に、

「〇〇ちゃんは大きくなったから、小さい子たちにサンタさんのプレゼントを譲ってあげようね。大きい子もプレゼントをもらい続けたら、プレゼントをあげる子どもが増えてサンタさんも大変だよ。その代わり、〇〇ちゃんにはパパとママからプレゼントをあげるよ。」

と子どもが自らプレゼントを辞退するよう促すというものです。

私はこの話がすっかり気に入り、実践することにしました。

でもやっぱり、サンタさんに来てほしい


初回はこの話を聞いた年、クリスマスプレゼントを開けた後に開始しました。

「今年もサンタさんからプレゼントもらえてよかったね。でも、大きい子たちはサンタさんからプレゼントをもらうことはもうしないらしいよ。小さい子たちにあげてくださいって言うだって。サンタさんだって子どもが増えて大変だよね。」

初めてそんな話を子どもにしてみました。

子どもたちは無反応。まだまだだよね、と思ってその時はそれ以上話をしないで、翌年に持ち越しました。

翌年、サンタさんへの手紙を書く時期に、

「サンタさんからのプレゼントはもうやめるのはどう?サンタさん大変だよね。その代わり、パパとママがあげるから、それでいいんじゃない?」

「やだー、サンタさんがいい!」

聞く耳持たず。この年もまだ。子どもが自ら決断した方がいいのだろうと思って諦めました。

サンタさんへ「今までプレゼントをありがとう」


そして今年、また私はこの話を切り出しました。

「サンタさんからプレゼントもらうのやめて、小さい子たちにあげてくださいってお手紙に書いたらどうかな?」

「今年まではサンタさんからもらいたいなー。来年からにする。」

と息子の反応。でも、もう9歳です。私は今まで以上に踏み込んだ説得をするつもりでいました。

「パパとママに何がほしいか教えてくれたら、それを日本から送ってもらうこともできるよ。パパとママからの方がいいんじゃない?」

日本の物が手に入ることに魅力を感じた息子は、今度はあっさりと承諾。サンタさんに手紙を書き出しました。6歳の娘は下の子らしく、兄につられるように、

「パパとママにプレゼントをもらう!」

と言い、サンタさんへの手紙を書きました。


娘はサンキューノートを作りました


サンタさん卒業話を始めて2年。来年になってしまったら息子がどう考えるようになっているか予想できず、私も少し強引になっていましたが、今年から我が家にサンタさんは来ないことになりました。

うまくいった、と内心ガッツポーズでしたが、やっぱりちょっとさびしいですね。でも、クリスマスはクリスマス。今年も楽しく過ごしたいと思います。


野口由美子