2017年7月19日水曜日

子どもたちは、日本に帰りたい? 帰りたくない?

夏休みが始まりました。子どもの友達は、今住んでいるオランダ以外の国から来ている家族が多く、夏休みずっと故郷の国で過ごす、なんて話をよく聞きます。

ポルトガル人の子にしてみたら、ポルトガルは太陽がいっぱいでビーチで毎日過ごす楽しい所。フランス人の子にとっては、フランスは家族みんなでバカンスを過ごす場所。故郷の国を離れて暮らす子どもたちにとって、故郷の国は休暇を楽しく過ごす場所なのだろうと思います。

お休みの時しか故郷に帰ることがないので、学校もなくて遊んで過ごせる故郷の国は子どもにとって大好きな場所であるのは当然かな、と思っていました。

故郷に帰りたくない子たち

でも、故郷の国があまり好きではない子もいるのです。

息子が仲良くしているルーマニア人の子は、故郷の国が好きではないと言っていたそうです。

「街もきれいじゃないし、道路もすごく悪いし、好きじゃない。」

その子のお母さんの話を聞くと、納得せざるを得ない気がします。

「ルーマニアの学校にいた時、両親と一緒に暮らしている子は25人のクラスで3,4人しかいなかった。みんな出稼ぎの仕事をしていて、大抵の場合は家族そろって暮らせない。高賃金の仕事はルーマニアの外にあるから、そういう仕事に就ける人は国外に家族で行ってしまう。うちの子たちも、オランダにへ家族で引っ越すとクラスメートに言ったら、すごくうらやましがられていた。ルーマニアはやっぱり貧しい。でも、何よりもひどいのは、政治が悪くて豊かになる望みもあまり持てないこと。残念だけれど。」

別の友達のインド人の子は、そもそも生まれた時から海外を転々としていてインドに一度も行ったことさえなく、あまりインドに対する愛着はないようです。

その子のお母さんが言っていたことも印象的でした。

「インドには私の両親もいるし、友達もいる。私はいつかインドに帰りたいって思うけれども、夫が嫌みたい。インドではもう暮らしたくないって。確かに、ヨーロッパなら、街もきれいで安心して住めるし、いい教育も受けられているし。もし、インドに住むことになったら、子どももすごく戸惑うかもしれない。たぶん、ずっと海外に住むことになりそう。」

ちょっとさびしい気がします。

わが子にとって日本は


日本人であるわが子たちは、

「日本行くの!? やったー!!」

「じいじとばあばに会える! あと、お寿司でしょ、ラーメンでしょ、ポケモンも!」

そんな単純なものですが、日本が好きというのは、親とってうれしいものです。

この夏は家族で日本に行って、どんな日本が見えてくるか、楽しみにしています。


野口由美子







2017年7月7日金曜日

夏休み前はどんな気分?

早いもので、もう7月。夏休みが近づいてきました。日本の学校だったら、1学期の終わり、4月に新年度が始まり、新しい環境に慣れてよかったよかった、なんて感じる頃かもしれません。


今が学年末の学校では


こちらは、夏休みが学年の区切り。今の時期が学年末です。我が家の子どもたちは来週には学校が終わり、長い夏休みに入ります。いつも学年最後は、

コンサート
スポーツ・ディ
マラソン大会

と、イベント続きで、本業の勉強はもうおしまい、という感じです。

今週行われたチャリティー・マラソン大会では、近くの公園まで歩いて行って、1キロ程度公園を走って、そのままピクニック、午後学校に戻ってからはクラスでポップコーンを食べながら映画を観ていたそうです。学校行事といっても事前の準備や練習を入念にやるわけでもなく、普段の授業に比べてだいぶ気楽みたいです。


ステップ・アップ・ディ


今週は他にも大切なイベントがありました。

ステップ・アップ・ディ

という日で、9月から始まる新しい学年の新しいクラスの顔合わせをします。日本では、新年度のクラス分けを事前に知らせてくれる学校は少ないのかもしれませんが、子どもたちの学校では毎年クラス替えを行い、前年度末に新クラスが発表されます。

クラス替えについても、事前に先生が

「誰と同じクラスになりたいか。」

直接子どもに聞きます(もちろん、希望がいつも叶うわけではないので、友達と一緒かどうか、担任の先生は誰か、親も子もやきもきします)。

今回、息子は来年度も担任が変わらず同じ先生、がっかりしていました。仲の良い友達と何人も同じクラスになれたのに、

「クラス全員女の子で僕ひとりだけになってもいいから、先生が変わってくれた方がよかった。」

なんて言っていました。普段女の子と接するのが得意でない息子にとって、かなり落胆、ということを言いたかったようです。

「また先生のクラスで残念だったね!!」

ステップ・アップ・ディでは、先生自ら、息子にそんな声掛けしたのではないかな、と。いつもそんな感じです。(厳しいと評判の先生で、以前のブログ記事でも紹介しましたが、いろいろ逸話が絶えない先生です)。


よい夏休みを!


毎年、新クラスの発表の時期になると、事前にきちんと情報を出して説明する、ということは子どもにとっても大事だな、と感じます。それまで後ろ向きだった息子も、ステップアップ・ディで実際に新クラスに集まってみると、そんなに悪くないかも、と思えたようです。不満を言わなくなりました。先生が厳しいといっても、息子はそんなに嫌ではないのかもしれません。

こうして、子どもも親も安心して夏休みに入ります。夏休みは学校のことも一旦忘れて、リラックスです。


野口由美子